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こんにちは。銀座パリス亀有ゆうろーど店です。
今回のコラムは先日お亡くなりになりました、ジェーン・バーキンについてです。
我々買取業界の人間にとっては馴染み深い、エルメスのバーキンの名前の元になった人物で知られています。
それではジェーン・バーキンとはどんな人物だったのでしょうか。
今回は追悼の意味も込めて、彼女についてコラムを書かせて頂きます。

 

エルメスのバーキンの由来

1983年にエルメスの当時のCEOであったジャン＝ルイ・デュマとジェーン・バーキンが偶然にもジェーン・バーキンと同じ飛行機のファーストクラスで隣席になったことから始まります。

飛行中に、バーキンのハンドバッグの中から物がこぼれ落ちるという小さなハプニングが起きました。
その時、彼女はデュマに「理想的なハンドバッグが見つからない」と嘆き、彼女が必要としている機能とデザインを語りました。
それを聞いたデュマは、この偶然の出会いを機に、彼女の要望に基づくカスタムメイドのハンドバッグを作ることを決意しました。
そして彼はエルメスの職人たちに指示を出し、バーキンの名前を冠したハンドバッグ、すなわちバーキンバッグが誕生しました。

このバッグは素晴らしいデザインと機能性を兼ね備え、大きすぎず小さすぎず、とても便利なバッグとして誕生しました。
その後、バーキンバッグはエルメスの象徴的なアイテムとなり、世界中のセレブリティやファッショニスタたちに愛されるアイテムへと成長しました。

それから数十年経った今でも、バーキンバッグは最も人気のある、そして最も豪華なハンドバッグの一つとされています。
彼女の名前を冠したこのバッグは、流行に左右されることなく永遠のアイコンとしてその地位を保持し続けています。

 

ジェーン・バーキンの生い立ち

ジェーン・バーキンは1946年12月14日、英国ロンドンで生まれました。
舞台俳優の両親から芸術的な影響を受けたバーキンは、若くしてファッションモデルとしてキャリアをスタートさせました。

しかし、彼女が本当に輝き始めたのは、1967年のミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画「欲望」での演技でした。
彼女は18歳で作曲家のジョン・バリーと結婚しましたが、2年後に離婚。

彼女の人生はこの時点で大きな転機を迎えます。
1968年、彼女はフランスに移住し、そこで作曲家であり俳優のセルジュ・ゲンズブールと出会い、一緒に生活を始めました。
彼との結婚から生まれた娘、シャルロット・ゲンズブールもまた女優として成功を収めることとなります。

バーキンとゲンズブールの共演したレコード「ジュテーム ジュテーム」は、あまりにもセクシーな内容から放送禁止になるほどの話題を巻き起こしました。
しかし、これが彼女の歌手としてのキャリアを加速させ、またフランス文化の一部となるきっかけとなりました。

 

女優として

彼女の女優としてのキャリアも多岐にわたります。

「太陽が知っている」

「ガラスの墓標」

「おかしなおかしな高校教師」

「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」

「ナイル殺人事件」

「地中海殺人事件」

「ラ・ピラート」

「人生に値する女」

「ふたりだけの舞台」

「アニエスv.によるジェーンb.」

「美しき諍い女」

「百一夜」

「カンフーマスター!」

などの映画で女優としての演技を見せつけています。

 

ミュージシャンとして

彼女はまた、自身の音楽キャリアを通じて、1986年には「偽りの侍女」で舞台にもデビューしました。
そして1987年には、パリのバタクラン劇場で初のコンサートを開き、1989年には歌手として来日、コンサートを開催しました。
その後も何度も公演のために来日し、日本のファンに愛され続けています。

彼女の音楽は多くの場所で語られています。
1999年には、「無造作紳士」と「哀しみの影」が日本のテレビドラマ「美しい人」の主題歌と挿入歌として使用され、話題を呼びました。
また、2008年には自作詞によるアルバム「冬の子供たち」をリリースし、その才能を再確認させました。

 

映画監督やその他の活動

さらに、彼女は映画監督としても才能を発揮しています。
2007年には長編映画「Boxes」を監督し、2010年にはフランス映画祭で団長として来日しました。

それ以外にも、近年ではミャンマーの民主化運動を支持し、慈善活動も行っています。
ジェーン・バーキンの素晴らしさは、彼女の才能だけでなく、彼女が信じて行動していることにも表れています。

彼女の生涯は、まさに多才な芸術家の生き様そのものです。
彼女は自分自身を芸術に投影し、自分の人生を最大限に生きています。
そのことは、彼女が創り出す映画や音楽から感じることができます。

 

まとめ

エルメスのバーキンで有名な、ジェーン・バーキンですが、彼女の生涯を振り返ると、このコラムだけでは書き切れないほどの多岐にわたる人生とキャリアがありました。

また東日本大震災の直後の2011年4月に、アーティストとしていち早く日本を訪れてチャリティーコンサートを開くなど、被災地支援にも取り組んでくれていました。

そのような日本にもとてもゆかりのあるジェーン・バーキンさんですが、フランスのメディアによると16日にパリの自宅で亡くなり、その素晴らしい生涯を終えました。
このニュースがメディアに出ると、世界中のセレブから追悼コメントが出され、多くの方に愛されていた女性ということがわかります。

 

店舗情報

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